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国語・ザ・マスターベーション。

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二の腕をさわってもらいたい。

あなたの二の腕である。人差し指と中指と親指で、二の腕をそっとやさしくつまんでほしい。そう、そう、もっと・・・もっとだ。力を込めるのではなく、弾くように、奏でるように、リズミカルにあなたの二の腕をさわってもらいたい。
こっちを見て。ジッと僕の目を見て。目を逸らしたらダメ。瞬きもダメだ。僕を見つめながら、自分の二の腕をさわってもらいたい。


さて。

今あなたがさわっているであろう「二の腕」だが、本当は「二の腕」という名前じゃないことはご存知だろうか? もちろん「二の腕」という名前はあるのだけど、それは「肘から手首までの部位」を指すのである。きっとあなたは今、肘から上の肩から下の部分をつまんだまま、きょとんとしていると思うが、その「肘から肩までの部位」の名前、実は、本当は「一の腕」なのである。

ドドーン!!

昔から使われている言葉が、いつの間にか違う意味で使われてしまっていることを「誤用」と呼ぶ。インターネットで『誤用』をググッてやると「誤用にご用心」というサイトが出現して僕は大きく仰け反り「なんたるセンス」と舌を巻いた。

さて、日本語で最も有名な「誤用」はなんだろうか。やはり「確信犯」は有名である。「確信犯」という言葉は最近、『自分がやっていることを悪いことだとわかった上でそれでも罪を犯す人』のこととして使われている。わざと悪いことをした人に「おまえはん、確信犯やないけー!」と言ってケツを蹴るというシーンは街を歩いていれば当たり前のように見られる。「ベランダに干してあるパンティを不法侵入した上で窃盗するというのは、あかん。やったらあかんとわかっているけれど、でも欲しいっ! 欲しいから、オレはやる!」という人が今、「確信犯」と呼ばれている。

けれど本来の意味は違う。むしろ真逆なのである。

本来「確信犯」というのは『自分がやっていることは正しいことだと信じて法を犯す人』のことを言うのである。「嗚呼、ベランダにパンティが干してある。あのパンティ、とてもいい。まるでオレのために誂えられたかのようなデザインじゃないか。特に股間部分にバタフライの刺繍がしてあるのがとてもいい。あれはオレのためのパンティだ。オレのパンティだ。オレのためのバタフライが、ベランダで自由に飛べずに苦しんでいる。許せん。あのパンティ、当然オレが持ち帰るべきだから、今からオレはあの…