Bullet in a Bible.



今まで観てきたライブビデオの中で、客が一番デカい声で歌ってるのがGreen Dayの『Bullet in a Bible』ツアーである。
歌い出しのサビに合わせて、観客が一斉に歌い始める。マイクなんてついてないのに、ボーカルに匹敵するような大音量で客は絶唱する。
こんなライブを提供できるGreen Dayというバンドはやっぱすげぇんだなぁと思うし、こういうライブに参加したいなぁと思う。

日本で外国人のライブを見ると切ない。
MCの英語を全く理解できないから、なんか、変な空気になる。

僕も決して英語ができる人間ではないけれど、それでも、MCが呟く一言二言くらいはわかる。というか、それぐらいわからないと、失礼じゃないかと思うのである。「音楽に言葉は要らない」という人がいるが、それはウソである。たとえば、外国のバンドに影響を受けて、人生観を変えられたと豪語するくせに、「世界一のバンドだ」と豪語するくせに、その世界一のバンドが何をどう歌っているのかを全く知らないでいる「ファン」が多い。

自分の大好きな人が、尊敬する人が英語を話すなら、英語を理解できるように努力すべきだと思うし、フランス語を話すなら、フランス語を理解できるよう、努力すべきだろう。その努力を怠って、「音楽に言葉は要らない」などと嘯いている人間は、「偽物」だと思う。

どれだけモッシュの仕方に詳しくても、ダイブの仕方に詳しくても、或いはそのバンドのヒストリーやバンドメンバーが使っている楽器類についての知識が豊富でも、お前がそのバンドの話者が話す言葉を解さないのであれば、それは「偽物」である。その努力をしようとしないで、「オレの人生を変えてくれた」なんて嘯くのは、やはり「偽物」である。

本物は、バンドの話者が話す言葉を、英語を、或いはフランス語を、或いは中国語を、或いはスペイン語を理解した上で、その上で「音楽に言葉は要らない」と胸を張るのである。

あなたはどっちだ?



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