語り合えない感動の話。

『SAW』という映画がある。名前ぐらいは聞いたことがあるかも知れないし、それに伴って「めっさエグい映画だ」という評判も聞いてるかも知れない。

『SAW 1 予告編』

ちなみに僕は、映画の予告編を集める趣味があって、この予告編の最後の「SAW...? SAW...」ってところがメッチャ好きだぜ。

この映画、確かにとてつもなくグロテスクである。人が切り裂かれ、撃ち抜かれ、爆破され、破裂する。そのグロテスクさは評判となり、その評判のあまり映画を観てないという人が多い。ただ、ストーリーとして、とてもよくできているのである。『SAW』はシリーズ7作で完結するのだけれど、まぁだいたいこういうシリーズものというのは「1」が一番よくて、それ以降惰性で続いていくというのがジンクスみたいになっているし、『SAW』に関しても、「1が一番よかった」という評判を聞くこともあるが、僕はそれには首を傾げざるを得ない。

というのも、この映画は「1」とか「2」とかついているけれど、7作全てでようやく「1作」なのである。「1」は始まりでしかなく、何も解決していない。それを「一番よかった」と言いたくなるのは、単に、あのグロテスクな描写、極限まで追いやられた人間が、最後あんなことまでするのかという「驚き」に騙されているだけだと断言したい。実際、『SAW』のグロテスクさは回を重ねるごとにひどくなっていくし、回を重ねるごとに徐々に明らかになっていく謎や、明らかになったと思った解が間違っていたりと、クオリティは確実に上がっている。「1」「2」以降へのイントロでしかないのである。

しかし、この感動を分かち合える人間が周囲にいない。
誰も『SAW』を観ていないのである。「1」については、まだ「密室に閉じ込められた二人の男性と、真ん中に死体」というキーワードが辛うじて通じるが、例えば、僕が個人的には一番好きな「3」や次に好きな「5」などに関しては、もはやそんな映画、昔あったよね〜と、認識もしてもらっていない状況である。


たしかに、グロテスクが苦手だという人の気持ちはわからないでもないし、そういう人に「そういうシーンは目をつぶってたらいいから」と言ってしまったら、最初から最後まで目をつぶってもらわないといけなくなるし、たまたま僕は、人肉が引き裂かれたり破裂したり溶け出したり、血しぶきが飛び散ったり、頭蓋が粉砕されて脳髄が飛び散ったり、ギロチンが振り子のように振り下ろされて腸が吹き飛ぶシーンを観てもあんまりなにも思わない。これが幸いなことなのかどうかは別として、だからストーリーを楽しむことができている。

だからこそ、「ちょっと見てみよかしら」と彼岸と此岸で揺れてらっしゃる方は是非此岸に引きずりこみたいのである。
どうか、下記動画を見て、もう一度考えてみてもらいたい。

※下記動画は予告編などなので、グロテスクなシーンはほぼキレイにカットされてます。


『5分でわかる! ソウ集編 ザ・ファイナル 2D』


『映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』予告編』


さ、来年3月に発売されるという『ソウ ザ・ファイナル 3D』をみんなで楽しみに待とうじゃないか?

ちなみに、『ソウ ザ・ファイナル 3D』には、LINKIN PARKのChester Bennington(チェスター)が出演してるぞ! ほら、LINKIN PARKファンの皆さん、どうぞこちらへ。。。



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