掘り下げて考える。
インターネットニュースをサーフィンサーフィンしていたところ、アメリカのカリフォルニア州で、女が八つ子を生んだというニュースを見た僕は「えーまじかよーそれまじすげぇなー」と戦慄きながらクリックにクリックを重ね、そのニュースの詳細を求めたのだけど、ほとんどわかんなくて、わかったことと言えば八つ子の内訳は男6人に対して女2人という事くらいだったのだけど、もうちょい調べてみると、八つ子の母は出産当初、「七つ子だと思っていた」らしくて面白いなぁと思った。七つ子だと聞いていて八つ子だったときの感情っていうのはどんななんだろう。
出産は帝王切開だったらしいので、割腹した孔から、医師がまるで玉入れの結果発表の時みたいに「ひとーつ、ふたーつ」言うて慎重に赤子を取り出してくる。自然分娩なら、母がその都度子供を抱いて泣いて「生まれてきてくれてありがとう、ガッブレシュー」とか言うて我が子にキスをしようにも、助産婆が次から次へと子供を手渡してくるので母は困惑し、「ちょ、ちょ、待って、ホンマ、うほ、え?マジで?でへ、でへへへ」みたいな嬉しい悲鳴を上げたいところだと思うけど、残念ながら帝王切開なので母は完全に気絶・沈黙しており、オペ室では赤子が淡々と引っ張りだされるというシーンが展開していたんだろうと思う。
んで、その時その場にいるスタッフ全員の認識として「今日は七つ子が生まれる」ってのがあったやろし、「七つ子が生まれる」っつったら、なかなかの大イベントなはずだから「今日の帝王切開は七つ子かぁ」みたいな変な高揚感を全員が持っていたと思う。そんな中、赤子引っ張り出し係のトーマス・マクマホン氏が自分で7人目を引っ張りだしながら「ななーつ」言うて、終わったと思ってガッツポーズした時くらいに、横目で腹腔内を見てみたら、そこにはまだ一人赤子がいる。
トーマス・マクマホン氏の思考からしたら、まぁまず「あれ?」ってなって、腹腔内を二度三度見て「マジで?」って言うて、んでから脇に立っている看護士、チャーミィ・チャーミング氏に「わし今、何人まで数えたっけ?」って訊くだろうなと思う。
んで、チャーミィ ─彼女は日頃からしょっちゅうマクマホン氏のセクハラ発言の標的にされているので、基本的にマクマホン氏に対して冷たい─ が「セヴェン(7)」っつって素っ気なく答えて、マクマホン氏も「せやんなぁ」と言いながら困惑した表情を浮かべるのだけど、そこからだんだんニヤニヤ笑い始めて、んで改めてチャーミィに対して腹腔内を指差して見せる。
けれど、チャーミィは「またいつものセクシュアルハラスメントが始まったわ。どうせこの白衣を着て歩くただのボンクラふにゃふにゃ男根男が私に見せようとしているものは、卑猥で、かつ屈辱的な形状をした何かでしょ?」と憤懣やるかたなし。
にはなったけど、マクマホンは相変わらずニヤニヤしているし、こういったケースでは、促されるまま腹腔内を覗き込んで卑猥なものを見て「ワーォ」とやってやるのが結局一番手っ取り早い方法、つまりセクシャルハラスメントに乗っかってしまう事が、セクシャルハラスメントから逃れられる最短経路だという事を経験則からしっかり理解してしまっている自分を若干嫌悪しながら、溜め息まじりに腹腔内を覗き込んでみて、そしたらそこにはもう一人玉のような赤子がいるわけで、チャーミィはまず用意していたマクマホン用の「ワーォ」を言うてから、改めて全力で「ワーォ!」をやったに違いないのである。
さて、七つ子だと聞いていたのに八つ子だったと聞かされたときの両親の気持ちは一体どんな感じなんだろう。これは、双子だと聞いていたのに三つ子だったと聞かされたときの気持ちよりは、若干弱いと思う。無論、一人子と聞いていたのに双子だった時の気持ちに比べれば遥かに弱いんじゃないかと思う。
というのも、もう7人も8人もいっしょなんちゃうかなぁって思うからね。んでまぁ両親も「七つ子を授かった私たちへの神様からのプレゼントなのかもしれない」っつって、半ばオマケ的なニュアンスで8人目を受け止めるんだろう。
ただし、そうなってくるとその場合、少し引っかかるのが、8番目に出てきた子の処遇である。この子はまず間違いなく「オマケ」のレッテルを貼られるだろうが、問題は、8番目に出てきた子が必ずしも8番目に発生した子であるわけではないということ。その子が8番目に引っ張りだされたのは、マクマホン氏の気まぐれというかさじ加減でしかないし、ちょっと考えてみたら8番目の子供はたぶん子宮内の一番奥におったんやと思う。一番奥におったから、最後に出てきた。蓋し正論である。
したら、もしかしたら8番目の子供は一発目に発生したんかも知らんのに、人為的な諸事様々を経て「オマケ」のレッテルを貼られるというのは、悲しい。というか、子供に「オマケ」のレッテルを貼るとはなんちゅうやっちゃ!と、私は知りもしないアメリカの他人の出産事件を推測し、勝手に結論付けて勝手に憤って今、非常に情緒不安定で困っている。
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出産は帝王切開だったらしいので、割腹した孔から、医師がまるで玉入れの結果発表の時みたいに「ひとーつ、ふたーつ」言うて慎重に赤子を取り出してくる。自然分娩なら、母がその都度子供を抱いて泣いて「生まれてきてくれてありがとう、ガッブレシュー」とか言うて我が子にキスをしようにも、助産婆が次から次へと子供を手渡してくるので母は困惑し、「ちょ、ちょ、待って、ホンマ、うほ、え?マジで?でへ、でへへへ」みたいな嬉しい悲鳴を上げたいところだと思うけど、残念ながら帝王切開なので母は完全に気絶・沈黙しており、オペ室では赤子が淡々と引っ張りだされるというシーンが展開していたんだろうと思う。
んで、その時その場にいるスタッフ全員の認識として「今日は七つ子が生まれる」ってのがあったやろし、「七つ子が生まれる」っつったら、なかなかの大イベントなはずだから「今日の帝王切開は七つ子かぁ」みたいな変な高揚感を全員が持っていたと思う。そんな中、赤子引っ張り出し係のトーマス・マクマホン氏が自分で7人目を引っ張りだしながら「ななーつ」言うて、終わったと思ってガッツポーズした時くらいに、横目で腹腔内を見てみたら、そこにはまだ一人赤子がいる。
トーマス・マクマホン氏の思考からしたら、まぁまず「あれ?」ってなって、腹腔内を二度三度見て「マジで?」って言うて、んでから脇に立っている看護士、チャーミィ・チャーミング氏に「わし今、何人まで数えたっけ?」って訊くだろうなと思う。
んで、チャーミィ ─彼女は日頃からしょっちゅうマクマホン氏のセクハラ発言の標的にされているので、基本的にマクマホン氏に対して冷たい─ が「セヴェン(7)」っつって素っ気なく答えて、マクマホン氏も「せやんなぁ」と言いながら困惑した表情を浮かべるのだけど、そこからだんだんニヤニヤ笑い始めて、んで改めてチャーミィに対して腹腔内を指差して見せる。
けれど、チャーミィは「またいつものセクシュアルハラスメントが始まったわ。どうせこの白衣を着て歩くただのボンクラふにゃふにゃ男根男が私に見せようとしているものは、卑猥で、かつ屈辱的な形状をした何かでしょ?」と憤懣やるかたなし。
にはなったけど、マクマホンは相変わらずニヤニヤしているし、こういったケースでは、促されるまま腹腔内を覗き込んで卑猥なものを見て「ワーォ」とやってやるのが結局一番手っ取り早い方法、つまりセクシャルハラスメントに乗っかってしまう事が、セクシャルハラスメントから逃れられる最短経路だという事を経験則からしっかり理解してしまっている自分を若干嫌悪しながら、溜め息まじりに腹腔内を覗き込んでみて、そしたらそこにはもう一人玉のような赤子がいるわけで、チャーミィはまず用意していたマクマホン用の「ワーォ」を言うてから、改めて全力で「ワーォ!」をやったに違いないのである。
さて、七つ子だと聞いていたのに八つ子だったと聞かされたときの両親の気持ちは一体どんな感じなんだろう。これは、双子だと聞いていたのに三つ子だったと聞かされたときの気持ちよりは、若干弱いと思う。無論、一人子と聞いていたのに双子だった時の気持ちに比べれば遥かに弱いんじゃないかと思う。
というのも、もう7人も8人もいっしょなんちゃうかなぁって思うからね。んでまぁ両親も「七つ子を授かった私たちへの神様からのプレゼントなのかもしれない」っつって、半ばオマケ的なニュアンスで8人目を受け止めるんだろう。
ただし、そうなってくるとその場合、少し引っかかるのが、8番目に出てきた子の処遇である。この子はまず間違いなく「オマケ」のレッテルを貼られるだろうが、問題は、8番目に出てきた子が必ずしも8番目に発生した子であるわけではないということ。その子が8番目に引っ張りだされたのは、マクマホン氏の気まぐれというかさじ加減でしかないし、ちょっと考えてみたら8番目の子供はたぶん子宮内の一番奥におったんやと思う。一番奥におったから、最後に出てきた。蓋し正論である。
したら、もしかしたら8番目の子供は一発目に発生したんかも知らんのに、人為的な諸事様々を経て「オマケ」のレッテルを貼られるというのは、悲しい。というか、子供に「オマケ」のレッテルを貼るとはなんちゅうやっちゃ!と、私は知りもしないアメリカの他人の出産事件を推測し、勝手に結論付けて勝手に憤って今、非常に情緒不安定で困っている。
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