This is the Best.
金がなくても、車がなくてもできる趣味っつたら、もうビデオクリップを集めることしかないだろうと思うんだけど、どうだい? で、今僕のPCには800くらいのビデオクリップがあるのだけれど、中にはクソみたいな、女がずっと歩いているだけ、みたいなビデオクリップもある。そういうときはとても悲しい気持ちになる。というのも、撮影現場を想像したとき、スタッフの数名は少なからず「何がおもろいねん」という気持ちで撮影を見学していると思うから。
個人的に、ビデオクリップというのは、ミュージシャンが、自分たちの音楽をもっとわかりやすく伝えるための手段だと思うし、逆に、レコーディングしんどかったから、ビデオクリップではふざけようぜ、みたいな人たちもいるだろう。
いずれにせよ、ビデオクリップというのは、あんな「今週のベスト10」なんかで一瞬しか映らないのは勿体ないと僕は思っている。
そして、そのビデオクリップに並々ならぬ熱意を持っている連中がいる。
OK Goである。
彼らは、ランニングマシーンを利用した低予算で芸術的なビデオクリップを制作し、それでMTVミュージックビデオアワードを獲得して以降、なにかにとりつかれたようにビデオクリップにこだわるようになった。
まずは、彼らがビデオクリップにこだわるきっかけとなった『Here It Goes Again』を見ていただこう。
『Here It Goes Again』
彼らがこのミュージックビデオを作るのに支払ったお金はランニングマシーン8台のレンタル料金だけらしい。会場もメンバーの親戚の家なんだそうだ。そして、「PV作りに一番お金がかかるのは編集だ」ということを知っている彼らは、ノー編集、つまり、カメラを一度も止めないミュージックビデオを制作し、受賞したのである。「カメラを一度も止めない」ということは、「失敗したら最初からやり直し」ということである。彼らは、予算を抑えるためミュージシャンとは思えないくらいの熱の入れようでとにかく「練習」をしたという。失敗してはまた初めから、失敗してはまた初めから、そうやってとんでもない苦労の末に、ミュージックビデオを完成させたのである。
その後このPVは、MTVミュージックビデオアワード受賞し、お金を手にしたあとも、「編集をしない、一発録り」にこだわるようになる。
そうしてできたのが、次にご紹介する『This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine version』である。これはお金がかかっている。お金がかかっているし、労力も相当なものである。失敗したらやり直すまで途方もない修正が必要となる。でも、彼らはそれに挑んだのである。
それが、これだ。
『This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine version』
途中、お気づきになった方はいるだろうか。テレビが出てきて、その中で、上記『Here It Goes Again』のPVが流れているのをハンマーがぶち壊している。これこそ「オレたちは、こんなもんじゃ満足してねぇぜ」という彼らの意思の表れだろう。
そして今や、彼らはさらなる難題に挑んでいる。
今度のビデオクリップでは、なんと『動物』を使っているのである。
思い通りに動いてくれないはずの動物を敢えて選択し、会場は再び、どうせ誰かの親戚の家なのだろう。
『White Knuckles』
ホント、バカなんじゃないかなと思うことがある。
でも、そういうバカを楽しんでやっているビデオクリップを見るのが、僕は大好きなのである。
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個人的に、ビデオクリップというのは、ミュージシャンが、自分たちの音楽をもっとわかりやすく伝えるための手段だと思うし、逆に、レコーディングしんどかったから、ビデオクリップではふざけようぜ、みたいな人たちもいるだろう。
いずれにせよ、ビデオクリップというのは、あんな「今週のベスト10」なんかで一瞬しか映らないのは勿体ないと僕は思っている。
そして、そのビデオクリップに並々ならぬ熱意を持っている連中がいる。
OK Goである。
彼らは、ランニングマシーンを利用した低予算で芸術的なビデオクリップを制作し、それでMTVミュージックビデオアワードを獲得して以降、なにかにとりつかれたようにビデオクリップにこだわるようになった。
まずは、彼らがビデオクリップにこだわるきっかけとなった『Here It Goes Again』を見ていただこう。
『Here It Goes Again』
彼らがこのミュージックビデオを作るのに支払ったお金はランニングマシーン8台のレンタル料金だけらしい。会場もメンバーの親戚の家なんだそうだ。そして、「PV作りに一番お金がかかるのは編集だ」ということを知っている彼らは、ノー編集、つまり、カメラを一度も止めないミュージックビデオを制作し、受賞したのである。「カメラを一度も止めない」ということは、「失敗したら最初からやり直し」ということである。彼らは、予算を抑えるためミュージシャンとは思えないくらいの熱の入れようでとにかく「練習」をしたという。失敗してはまた初めから、失敗してはまた初めから、そうやってとんでもない苦労の末に、ミュージックビデオを完成させたのである。
その後このPVは、MTVミュージックビデオアワード受賞し、お金を手にしたあとも、「編集をしない、一発録り」にこだわるようになる。
そうしてできたのが、次にご紹介する『This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine version』である。これはお金がかかっている。お金がかかっているし、労力も相当なものである。失敗したらやり直すまで途方もない修正が必要となる。でも、彼らはそれに挑んだのである。
それが、これだ。
『This Too Shall Pass - Rube Goldberg Machine version』
途中、お気づきになった方はいるだろうか。テレビが出てきて、その中で、上記『Here It Goes Again』のPVが流れているのをハンマーがぶち壊している。これこそ「オレたちは、こんなもんじゃ満足してねぇぜ」という彼らの意思の表れだろう。
そして今や、彼らはさらなる難題に挑んでいる。
今度のビデオクリップでは、なんと『動物』を使っているのである。
思い通りに動いてくれないはずの動物を敢えて選択し、会場は再び、どうせ誰かの親戚の家なのだろう。
『White Knuckles』
彼らの挑戦はまだまだ続くのである。
ホント、バカなんじゃないかなと思うことがある。
でも、そういうバカを楽しんでやっているビデオクリップを見るのが、僕は大好きなのである。
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めっちゃしっぽ振っててかわいい~!
返信削除犬の機嫌のよさが伝わってきてほんわかしますねぇ
もはや職人の目ですね笑
曲作るのにもちろん並々ならぬ努力があったでしょうけど、
そっちの練習かい!と。プロフェッショナルですね~。
色々言いたい事はありますが、一番驚いたのは、
スキンヘッド(もみあげがあるからそう呼ぶのかどうか…)の方がボーカルやった、という事実です。
◇ぶっさんさん
返信削除「そっちの練習かい!」、まさにその通りなんですよ。
なんでそこまで熱心になれるのかなぁと…(笑)
ちなみに、スキンヘッドでもみあげのイカした男性は、実は基本ベースなんです。
僕も、一番最初の『Here It Goes Again』を見たとき「お前が歌うんかい!」と思いましたが、他の曲では違う人が歌っています。